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酵素と栄養素の関係って?酵素と栄養素の組み合わせとその有用な働きについて解説!

酵素と栄養素の関係って?酵素と栄養素の組み合わせとその有用な働きについて解説!

酵素と一口に言っても、酵素は非常に多岐にわたり、さまざまな栄養素に対して作用します。人間の身体の中にはもちろん、動物や植物、魚、菌類などさまざまな生物の体内にも酵素はたくさんあります。酵素は生命活動に密接に結びついており、あらゆる化学反応を生み、手助けしています。今回は、とくに酵素と栄養素の関係性に絞って、さまざまな消化酵素を紹介します。

炭水化物を分解する酵素

まずは、代表的な栄養素である「炭水化物」を分解する酵素をご紹介します。

炭水化物の分解と言えば「アミラーゼ」

アミラーゼは、炭水化物を分解する酵素で、主に唾液に含まれていることで有名です。炭水化物とは主にデンプンを指し、デンプンをブドウ糖、オリゴ糖、マルトースといったものに分解し、体内に吸収します。消化のプロセスに関しては、αアミラーゼ、βアミラーゼなど種類によって異なります。

その他炭水化物の分解を行う酵素としては、マルトースをグルコースに分解するマルターゼ、二糖であるスクロースをグルコースとフルクトースに分解するスクラーゼ、ラクトースを分解するラクターゼなどに細分化されます。

アミラーゼを多く含む食材

アミラーゼを多く含む食材としては、野菜であればキャベツ・ショウガ・パプリカ・ナス、果物であればバナナ・キウイフルーツ・パイナップルといったものが挙げられます。

タンパク質を分解する酵素

次は、「タンパク質」を分解する酵素をご紹介します。

さまざまな種類があるが一般的には「プロテアーゼ」と呼ばれる

タンパク質を分解する酵素は、分解する物質によってさまざまな種類があるものの、全てをひっくるめて一般的には「プロテアーゼ」と総称されます。

種類として代表的なものは、まずはタンパク質をペプトンと呼ばれる物質に分解する「ペプシン」、母乳の消化に使われる「レンネット」などがあります。

タンパク質分解酵素にはそのほかにもトリプシンやキモトリプシン、エラスターゼ、カルボキシペプチダーゼなどがありますが、主にタンパク質をアミノ酸に分解するために、さまざまな酵素が手を替え品を替え、段階的に用いられていきます。

「プロテアーゼ」を多く含む食材

プロテアーゼを多く含む食材としては、主に麹や納豆菌といった発酵を促進する食材があります。フルーツでは、パイナップル、イチジク、パパイヤ、キウイフルーツなどが挙げられます。パイナップルと肉を一緒に調理すると肉が柔らかくなる効果は、このプロテアーゼによるものとされています。

脂肪を分解する酵素

次に、三大栄養素の1つである「脂質(脂肪)」を分解する酵素について説明します。

脂肪を分解する酵素は「リパーゼ」

脂肪を分解する酵素は「リパーゼ」と呼ばれるもので、最終的に脂肪を「脂肪酸」と「グリセリン」に分解します。この酵素の作用自体は中学生の段階で習うはずですが、このリパーゼといった名称や、その種類は省略されることが多いので知らない人も多いでしょう。

リパーゼには主に3種類あります。消化酵素に含まれ、脂肪をグリセリンと遊離脂肪酸に分解する「分解リパーゼ」、そして次に、脂肪細胞内の中性脂肪を分解し、生まれた遊離脂肪酸を血液中に放出する「脂肪燃焼リパーゼ」、血液中の中性脂肪を分解し遊離脂肪酸を脂肪細胞に取り込み、脂肪細胞内の中性脂肪貯蔵を促進する「リボ蛋白リパーゼ」です。

脂肪の移動先や使われ方により、さまざまな作用が酵素によって働いています。

「リパーゼ」を多く含む食材

リパーゼを多く含む食材としては、野菜としては大根、トマト、カリフラワー、セロリ、カボチャ、果物としてはイチジク、イチゴ、グレープフルーツなどがあります。

唾液・胃酸などにはどんな酵素が含まれるか?

こうしたさまざまな消化酵素は、体外からも摂取できますが、潜在酵素として体内にもあります。

たとえば、炭水化物を分解する「アミラーゼ」は唾液に多く含まれるほか、膵液にも多く含まれています。その他唾液には、二糖を分解する「マルターゼ」、脂肪を分解する「リパーゼ」なども含まれています。

そして胃の内容物を消化するために分泌される胃液、胃酸には、タンパク質を分解する「ペプシン」と、脂肪を分解する「リパーゼ」が含まれています。胃でタンパク質をペプチドに分解し、その後腸へ運ばれたペプチドがさらに分解されます。ペプシンは細胞内に格納されている間は細胞自体を分解しないよう働きを制御されていて、胃の中に分泌された段階ではじめて分解作用を働かせます。

膵臓から分泌される膵液には、アミラーゼやマルターゼ、アミロプシン(膵アミラーゼ)といった炭水化物分解酵素、トリプシンやエラスターゼといったタンパク質分解酵素、ステアプシンという脂肪分解酵素リパーゼの一種などが含まれています。あまり知られていませんが、食べ物の消化と吸収にとって非常に重要な臓器です。

まとめ

以上、酵素と栄養素の関係について、三大栄養素を例に取り、網羅的に解説しました。体内にもさまざまな酵素があり、体外から摂取できる酵素も意外とたくさんあることが理解して頂けたのではないでしょうか。

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